今回は、言葉や考え方ではなく、ちょっとした健康で元気になる方法について。
1ヶ月ぐらい前、ある機会があって、おへその下のほうを意識して呼吸をすると、
心が落ち着いて、自分の深層心理の考えや感情にたどり着くということを聞きました。
それから毎日、お風呂から出た後、柔軟体操の最後に、この呼吸法を意識した時間を作ってみました。
そして、同時にインターネットでこれに関連することもいろいろと調べてみたところ、
意外と興味深いことがわかってきました。
そもそも、呼吸というのは、心臓を動かしたり、血液を循環させたりするのと同様、
生きていく中で止めることのできない重要な行為です。
そして、そんな重要な行為にもかかわらず、
唯一、自分の意志で止めたり早めたりすることができるという独特な特徴もあります。
つまり、「呼吸する」ということはこの「生きる」ということに直結している行動の中で
唯一、自分の意思でコントロールできるのですから、
それを意識することで体になんらかの作用があるという説明も自然に納得できました。
では、どうすれば体にいい呼吸というのができるのでしょうか。
おへそから拳ひとつ分したあたりを「丹田」と呼ぶそうですが、
呼吸をするときは、ここが大事なポイントになります。
気孔やヨガ、腹式呼吸でもどれもここの部分を意識して呼吸することを基本としています。
ここに意識をおいて、ゆっくりと息を吸ったり吐いたりすることで、
膨らませたり、へこませると、深くて質のいい呼吸ができるようになります。
こうすることによって、横隔膜が上下して、内臓の周りの筋肉を使い、
それによって、多くの内臓が刺激され運動が活発になり身体的にもプラスの影響が出てくるそうです。
この部分の筋肉が硬くなると、今度は、肩や背中のほうを広げて呼吸しようとするので、
結果的に肩こりになったり猫背になりやすいそうです。
また、落ち着いた環境で呼吸に集中することで、
一時的に脳みそから意識が離れ、考え事や悩み、ストレスを忘れ、
リラックスでき、精神的にも安定した状態が作れるようになります。
子供のころは無意識でやっていたのか、もしくは、こんなことをしていなくても、
そもそも体の柔軟性があって問題なかったのかもしれませんが、
年齢を重ねるにつれてじょじょに体を動かすことを意識してやらないと、
どんどん必要最低限の動きしか、体が動かないようになっていきます。
どんな些細なことでも意識をしてやってみることで、
無意識にやった場合と結果的に大きな差が出てくるのは間違いありません。
お金も時間もかからないのですから、やってみて損はひとつもありません。
呼吸することなんて、やろうと思えば、今、この瞬間でもやれるのですから。笑