ちょうど10年前の9月11日。
夜にテレビで見ていたことを思い出します。
あの時の衝撃は人生の中で2度とないだろうと思っていましたが、
今年の3月11日も同じぐらいのインパクトで人生の記憶に刻み込まれました。
2つの出来事は、たまたま自分の住んでいた地域で起こったことではなかったので、
幸い、周辺で直接大きな被害にあわれた方がいませんでしたが、それでも、
自分の人生を改めて考え直させられた大きな出来事でした。
その前日まで、なにも起こらないこと、平和なことが当たり前と思っていた日常の中で、
突如、なんの予告もなく、人生を大きく変えさせられることが起こったのです。
日ごろから、「もしものときは・・・」と、考えて、非難グッズの準備や、
避難場所の確認などをしている人も多いと思いますが、
それでも本当に「もしも」のときを具体的にイメージして、想定することは簡単なことではありません。
日本では、平和に生活すること、今日1日を生きて家に戻ることなどが比較的、できやすい環境にあります。
そして、それを当たり前と思っていることがよくあります。
でも、それはたまたまであって、なにも保障されていないことです。
今、常識とされていること、当たり前と思っていることが、明日、もしかしたら次の瞬間、
音を立てて崩れていくことがあるかもしれません。
それはテロや災害ではなく交通事故や事件かもしれません。
少なくとも、自分の人生を含めて、この先なにが起こるのか誰にもわからないのです。
9.11から10年、3.11から半年。
日々の生活にただただ流されるのではなく、
これらの経験を通して、生きることの意味、これからすべきことをこのタイミングで、
もう一度見つめなおす自分だけの時間を作ってみるのは決して無駄なことではないと思います。