サッカーの試合で、同点のままPK戦になることがあります。
もうここまで来たら、運しかないのかもと思うぐらい、
実力だけではないなにかを感じずにはいられません。
しかも、PK戦は成功するのが普通で、外すほうが珍しく、当然目立ってしまいます。
この前のワールドカップでの日本代表戦も、成功した選手の名前が出てこなくても、
失敗した選手の名前は記憶に残りました。
たとえ、成功してもヒーローにはなりにくく、
逆に失敗するときだけ注目され、時には非難される役割。
その責任、任務を担ってフィールドに立つこと。
もちろんスポーツだから結果が大事ではありますが、
その名誉も責任もプレッシャーもすべてを背負って挑戦する勇気。
そこに目に見えない本当に大事なものがある気がします。
だから、それを知っているチームメイトは決して、失敗した人を責めないし、その結果に納得できるのです。
「PKを外すことができるのは、PKを蹴る勇気を持った者だけだ」 ロベルト・バッジオ
(バッジオの場合、自分がPKを外した後に言った言葉なので、ちょっとだけガクッとしましたが。笑)